祇園祭って何?
祇園祭とは毎年7月1日から7月31日まで京都市にある八坂神社のお祭りです。その歴史は、貞観11(869)年から始まったと言われます。元は当時京都に流行っていた疫病の災厄除去を願ってからです。現在の形になったのは応仁の乱後の明応9(1500)年に祭りが復興したときと言われています。それほど歴史は古く、戦国時代に描かれた国宝である洛中洛外図屏風にも長刀鉾などが描かれています。
京都3大祭り、京阪神の3大祭り、日本3大祭りでもあります。
祇園祭のスケジュールは?
1ヶ月にも渡る祇園祭。その行事数は非常に多いです。主なものをあげると・・・
2日(くじ取り式)・・・
巡行当日の順番を決める儀式です。長刀鉾(1番)や函谷鉾(5番)、放下鉾(21番)、岩戸山(22番)、船鉾(23番)、北観音山(24番)、橋弁慶山(25番)、南観音山(最終番)はくじ取らずで毎年同じ順番で巡行しています。くじを引く各山鉾町の代表が参加し、京都市役所であり、市長の前で厳格に行われます。くじを引く引かないは関係はなく、京都市役所に全山鉾の代表者が集まります。
菊水鉾、鶏鉾、月鉾の順番は9番、13番、17番のどれかになります。綾傘鉾と四条傘鉾も7番か15番のどちらかになります。また、以前は前祭と後祭にわけられていたことから、合同になった現在でも前祭の山が後山の順番になったり、あるいはその逆になることはありません。
10日~(鉾建て)・・・
巡行まで残り1週間になった日から、四条通りにあちこちと鉾が建ち始めます。非常に大きな鉾なのにくぎ1本も使用しません。大工の技術さを実感できるのはこの時期です。なお山については巡行の3日前、つまり宵宵宵山あたりに立て始められます。
各山鉾の鉾建て日程・・・・
10~12日
長刀鉾、函谷鉾、月鉾、鶏鉾、菊水鉾
11~13日
放下鉾、船鉾、岩戸山
12~13日
北観音山、南観音山
12~13日・・・曳き初め
12日14時~・・・函谷鉾
12日14時半~・・・鶏鉾
12日15時~・・・菊水鉾、月鉾(※)
12日15時半~・・・長刀鉾
13日15時~・・・放下鉾、船鉾、岩戸山、北観音山、南観音山(※)
(※)
同時刻に行われる鉾と山がある理由は、曳く距離はかなりあるために地理上、隣の鉾や山に重なってしまいます。ですから潤滑な曳き初めが出来るように同時刻に行うと申し合わされています。
曳き初めは町内の人や関係者の区別はなく観光客でも誰でも参加できます。鶏鉾は曳く綱も長いので、参加しやすい鉾でした。
10日(神輿洗い)・・・
山鉾巡行が祇園祭のメインだと考えられがちですが、お神輿が本当の主役です。祇園祭のお神輿は3基あり、それぞれ西御座・中御座・東御座と呼ばれています。似たような名前のお神輿ですが、よく見ると全然違います。1年ぶりに表に出たお神輿は、その3基の中から代表として1基を鴨川上の橋にて鴨川の水を利用した神事用水にて清められた上で、八坂神社に鎮座します。
13日~16日(宵山)・・・
各山鉾が完成した13日~16日までの夕方は、四条通りは歩行者天国となりにぎわいます。各山鉾町では山や鉾に提灯が灯り、祇園囃子が流れて一帯はお祭りムードになります。一部の山鉾では、山鉾の中に入って見学することができます。ただし、長刀鉾と放下鉾は女人禁制のため、現在でも上ることができませんので注意してください。
また、屏風祭りと言って、一部の古い町屋では家宝を飾って祭りに来た人たちを迎えます。いずれも重文級の家宝ですので、一見の価値はあります。
17日(山鉾巡行)・・・
午前9時。長刀鉾の稚児が四条麩屋町にある注連縄を太刀の一振りで切るといよいよ山鉾巡行の始まりです。山鉾合わせて32基が四条通り→河原町通り→御池通り(→新町通り)を巡行します。90度に曲がる辻回しは必見です。
17日(神幸祭)・・・
夕方、山鉾巡行によって禊の終わった、市中に神輿が回ります。非常に複雑なルートを巡った後、四条御旅所に到着し、24日まで鎮座されます。
24日(花傘巡行)・・・
元は、あとの巡行としてありましたが、昭和41年にひとつに行われるようになり、その分を花傘巡行として行われるようになりました。祇園祭の原型をもっとも留めているとも言われています。ルートは八坂神社→四条通り→河原町通り→御池通り→寺町通り→四条通り→八坂神社です。
24日(還幸祭)・・・
夕方、四条御旅所に鎮座してあった3基のお神輿は再び市中を回り、八坂神社に戻ります。
28日(神輿洗い)・・・
この日に3基の神輿は神輿庫に収められます。3基の中から1基は10日と同じ方法で清められます。
29日(奉告祭)・・・
祇園祭の終了を神様に奉告し、神恩を感謝します。
31日(夏越祭)・・・
疫病社に茅輪を設けて、参拝者はこれをくぐって厄病を払います。その後、護符である「蘇民将来之子孫也」を授かります。
鬮←「くじ」は漢字でこのように書く
山鉾の数は?
現在は山鉾合わせて32基あります。しかし、「大船鉾」「布袋山」「鷹山」の3基が江戸時代に火災で焼失してしまい、残念ながら休山鉾として山や鉾を持たないので巡行に参加していません。しかし、大船鉾は巡行が近づくに連れて、祇園囃子の演奏会を開いたり、ちまきを販売したりするなど積極的ですので、鉾がないのが惜しまれます。3基とも再興の道は困難でしょうけど、いつかは参加して欲しいものです。04年度には布袋山の宵山飾りが復活しました。
山鉾の分類は?
32基の山鉾はその形状から4つに分けられます。
1、鉾車・・・長刀鉾、函谷鉾、月鉾、鶏鉾、菊水鉾、放下鉾、船鉾
天を突くような長い真木の上にそれぞれの鉾特徴の鉾頭を持ちます。それぞれの鉾には巡行当日に音頭取、囃子方が乗り込み、生き稚児あるいは稚児人形も乗り込みます。船鉾は、真木も稚児人形もありませんが、分類上は鉾車に属します。
2、傘鉾・・・綾傘鉾、四条傘鉾
傘鉾は祇園祭が始まった頃の古い形態を残していると言われています。どちらも棒振り踊りが特徴です。
3、曳山(ひきやま)・・・岩戸山、南観音山、北観音山
鉾車と似ていますが、天に向かって伸びるのは真木ではなくて真松となります。また稚児人形もありません。ただし、祇園囃子を演じますし、真木と稚児人形がないだけで巡行形態は鉾車とほぼ同じです。
4、舁山(かきやま)・・・その他の山
「舁く」とは担ぐことです。現在では全ての山が車で曳いていますが、以前には担いで巡行していた時代もありました。舁き山は、神話や史話などの御神体を乗せて一種の人形劇を見せています。
その他に以下があります。
5、休み山・・・大船鉾、鷹山、布袋山
京都のやおやさんがお伝えしました~
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